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Instagramの新機能「リール」の活用方法を一番分かりやすく解説

2020年8月5日にInstagramが15秒の短尺動画を作成できる新機能「リール(Reels)」の提供を開始しました。今回のリール機能のアップデートは2018年6月のIGTV機能の追加以来、約2年ぶりの大型アップデートとなります。

リールは、アプリ上のツールを使うことでミュージックやカメラエフェクトを交えながら簡単にクリエイティブな動画を撮影・編集することが可能で、最大15秒の短尺動画の投稿ができます。

流行の音楽を使ったダンスやおもしろ動画を簡単に投稿できるということで若者を中心に大ブームとなっている「TikTok」と同じような機能が、Instagram内でも利用可能となりました。

今回は、新機能である「リール」について、どのような機能なのか触れながら、インフルエンサーマーケティングへの活用方法についても解説していきます。

リールではどんな動画が作成できる?

リールでは、アプリ上のクリエイティブツールを使って、簡単にエンターテインメント性の高い動画を作成・編集することができます。クリエイティブツール内では以下の5つのエフェクトの使用が可能です。

    • ミュージック
    • 速度調整
    • エフェクト(ARカメラエフェクト)
    • タイマー
    • 位置調整

1本の動画を撮影してそのまま使うこともできますし、スマホのギャラリーから動画をアップロードしてつなぎ合わせることも可能です。動画の撮影後は編集画面でテキストやスタンプを追加して投稿できます。また、テキストツールで追加した文字は、どのタイミングで表示・非表示するか選択が可能です。

動画の仕上がりとしては、TikTokと似たような雰囲気となっており、若年層を中心に利用が広がる可能性があります。

既に一部のユーザーは、TikTokの動画をInstagramのリールへ徐々に移し始めているようです。

リールの投稿形式は?

リールは投稿形式を、①リールにシェア、②リールにシェア(+フィードにもシェア)、③ストーリーズにシェアの3つから選択することができます。

リールにシェアが行われた場合、通常のフィード投稿と同じようにキャプションとハッシュタグ、メンションタグの入力が可能です。ストーリーズとしてシェアする場合は、キャプション等の入力はできません。

また、フィード投稿と同様、リール投稿のキャプションにURLを入力してもリンクとしては機能しないようです。

リールはどこに表示される?

リール投稿は上記のシェア先により表示される場所が異なります。

①「リール」にシェアされた場合はプロフィール画面のリール専用タブに投稿が表示されます。

②「リール(+フィードにもシェア)」にシェアされた場合は、リール専用タブに加えて通常のフィード投稿タブにも表示されます。

③「ストーリーズ」としてシェアされた場合は、フィード投稿タブ・リール専用タブには表示されず、通常のストーリーズ投稿と同様に投稿から24時間経過後に自動的に消える形となります。

また、①、②で投稿シェアを行った場合、フィードタブ、リールタブに加えて、「発見タブ」に新設された「リール投稿専用スペース」にも表示される可能性があります。

このスペースでは、上下にスクロールすることでフォロワー以外のユーザーの投稿も表示されるため、TikTokのように様々なユーザーの投稿を楽しむことができます。

また、ハッシュタグ検索タブでもリール投稿を検索することができます。ハッシュタグ検索の結果表示エリアにもリールスペースが設けられており、特定のハッシュタグが含まれるリール投稿のみを表示することができます。

どのようなリール投稿が発見タブに上位表示される?

上位表示順がどのように決定するかについては公表されていないため定かではありませんが、通常のフィード投稿と同じようなアルゴリズムで発見タブの上位表示順が決定されているものと思われます。

通常のフィード投稿はフォローしているユーザータイプ、いいね数、保存数が考慮され、表示順位が決定されていると言われており、リール投稿についても同じようなアルゴリズムが採用されている可能性が高いです。

上位表示のためには、一定程度のいいね数と視聴回数が必要と思われるため、狙って上位表示させることは難しそうです。

また、一部のリール動画には「注目」というラベルが付いています。注目のリール動画は、特にエンターテインメント性が高かったり、インスピレーションを与えてくれたりする動画を、Instagramのキュレーターが選出したもので、自分の動画が選ばれた場合は通知が届くようです。

リールの利用者層は?

リールはTikTokと非常に良く似てエンターテイメント性が高い仕様であることから、TikTokと同様に10~20代の若年層中心に利用される可能性が高いと考えます。

一方で、リールはフィード投稿としてもシェアすることが可能であるため、従来のInstagramとTikTokの中間として活用される可能性もあり、TikTokよりも年齢層が若干上がることも予想されます。

インフルエンサーマーケティング・PRおけるリールの活用方法

通常のフィード投稿と同様の機能を有している事(キャプション・ハッシュタグ・メンションタグ)や、リールならではの流入経路がある事(発見タブのリールスペース)から、PR施策におけるリール投稿の活用はアリかと思います。

リール投稿はユニークな投稿が多くインパクトが大きいため、認知向上施策ではフィード投稿よりも高い効果が期待できます。特に、動画での訴求が有効な若年層向けの商材とは相性が良さそうです。

リール投稿での施策に向いている商材

  1. スマホアプリ
  2. お菓子・食品・飲料
  3. TV番組・メディア媒体
  4. 日用品(シャンプーなど)

ただし、15秒という制約がありフィード投稿対比でキャプションが読みづらいため、文章や言葉での説明が必要な商材には不向きと思われます。

フィード投稿・リール投稿のどちらで施策を実施するのかは、商材や施策内容次第で判断すると良いでしょう。

まとめ

今後、リールはストーリーズのように、勢いよく拡大していくものと思われます。TikTokからの流入も予想されるため、若年層を中心に盛り上がりを見せるでしょう。

フィード投稿とは世界観の異なる投稿タイプであることから、フィード投稿中心のインフルエンサーとリール中心のインフルエンサーに分かれていく可能性もあり、インフルエンサーの動向からは目が離せません。

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