営業活動でSNSによる集客・広報が欠かせない現在、SNSマーケティングの必要性はますます高まっています。その中でよく選ばれているプラットフォームがTwitterです。拡散力の強さやコミュニケーションツールとしての使いやすさなどから多くの企業で運用されています。
Twitterの持つこれらの特性は、インフルエンサーマーケティングにもピッタリはまる要素です。たとえば、インフルエンサーの発信力を利用して自社商品を多くの人に拡散したり、ライブ配信で実際に自社商品を宣伝してもらったりなどの例が挙げられます。
ただ、マーケティング手法として有効であっても、成果を出すのがむずかしい方法として知られています。そのため、実際に試してみたい人がいても、そのむずかしさから敬遠してしまう人も多いです。
そこで本記事では、まずTwitterとインフルエンサーマーケティングの相性の良さと、両者を掛け合わせたマーケティング手法のメリットを解説します。また、Twitterを活用したインフルエンサーマーケティングで成果を出すためのポイントについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
Twitterの特性とインフルエンサーマーケティングとの相性
Twitterのインフルエンサーマーケティングで成果を出すには、まずTwitterのプラットフォームとしての特性を知っておくことが大切です。また、インフルエンサーマーケティングとの相性を知ることで、効果的な運用が可能になります。
Twitterの特性
総務省の2021年の調査では、Twitterを利用しているメインの世代は10代~40代です。20代が79.8%ともっとも多く、次いで10代が67.6%になっています。
令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(総務省)
Twitterの大きな特性としてよく挙がるのが情報の拡散力です。これはほかのSNSとくらべても突出しています。Twitterの投稿はリツイートという拡散機能によってフォロワーだけでなく、その先のユーザーにも届きます。
Twitterでバズった(爆発的に拡散した)投稿は、テレビのニュースやバラエティー番組で取り上げられることもめずらしくありません。
また、最新のトレンドや話題のニュース、商品やサービスの評価や口コミなども多く投稿されているため、情報の検索性に優れていることも大きな特徴です。実際、10代~20代のデジタルネイティブは、企業からの発信よりもTwitter上の口コミや評価を重視する傾向にあります。
Twitterは直接やり取りするためのコミュニケーションツールとしても優秀です。
代表的な機能として直接メッセージのやり取りができるDM(ダイレクトメール)や、リプライがあります。さらに、検索機能を生かして自社名や商品名で自社のブランドイメージや商品の評判を調べることも可能です。そこで困っているユーザーにヘルプのリプライを送ったり、自社や商品を褒めてくれるユーザーにお礼のリプライを送ったりなど、つながりのきっかけも作れます。
気軽に使えるアンケート機能も実装されており、画像や動画の投稿も可能です。
対して、Twitterの不便な部分としてはやはり140文字という一投稿の短さでしょう。そのため、投稿に慣れていないユーザーは伝えたいことを十分に発信できません。ビジネス目的で投稿する場合も、その短さゆえに情報が誤認される可能性もあります。Twitter投稿には、慣れと工夫が重要になります。
Twitterとインフルエンサーマーケティングの相性
先述のとおり、Twitterとインフルエンサーマーケティングの相性は抜群です。
その理由は以下のとおりです。
- ユーザーに若年層が多い
- 強力な拡散力がある
- コミュニケーションツールとしても優れている
- 投稿・拡散される口コミや感想は、商品やサービスの利用に大きな影響がある
特にインフルエンサーマーケティングのメインターゲットである若年層が多いこと、拡散力に優れること、などの特徴をうまく活用できれば大きな成果が見込めるでしょう。
インフルエンサーマーケティングでTwitterを活用するメリット
自社でインフルエンサーマーケティングを行うとき、効率よく成果を出すためにはメリットをしっかり把握しておく必要があります。
この項目では、インフルエンサーマーケティングでTwitterを利用するメリットもあわせて解説します。
インフルエンサーマーケティングのメリット
インフルエンサーマーケティングのメリットは以下のとおりです。
- ギフティング、現地訪問、ライブコマースなど、施策に柔軟性があり手法も豊富
- インフルエンサーは特定のジャンルに特化していることが多いのでターゲティングがしやすい
- 消費者目線で商品やサービスについて発信してくれるため、広告臭さがない
- 通常のSNS投稿を利用するため、広告のようにブロックされる心配がない
- SNSからショッピングサイトへユーザーを誘導できるのでオンラインショップと相性がいい
- データの取得・分析・改善点の調査などがかんたん
- インフルエンサーが実際に商品を使って発信するため、商品のイメージが具体的に伝わる
- 起用するインフルエンサーのランクにもよるが、比較的安価に実施できる
ちなみに、ギフティングはインフルエンサーに商品を提供して使ってもらい、その感想をSNSに投稿してもらう手法です。
現地訪問はインフルエンサーがイベント・観光地・お店などを直接訪問してレポートを届けます。
ライブコマースはインフルエンサーがライブ配信を行い、リアルタイムで商品を紹介して直接ユーザーの疑問や質問に答える手法です。不安をその場で解消できるため、購入につながりやすくなります。
Twitterをインフルエンサーマーケティングで活用するメリット
前項で紹介したインフルエンサーマーケティングのメリットは、Twitterを活用するときにもそのままあてはまります。
また、Twitterというプラットフォームならではのメリットもあります。それが、Twitterの拡散力とインフルエンサーの発信力を掛け合わせて得られる成果です。具体的には、商品・サービスに対するポジティブな口コミの拡散とUGC(ユーザーが生み出すコンテンツのこと。企業の発信ではないため信頼を得やすい)の獲得です。
インフルエンサーはターゲットの共感を得られる投稿をしてくれるため、商品をポジティブにとらえた口コミを獲得できます。この口コミはインフルエンサー自身が抱えているフォロワーはもちろん、フォロワーたちがつながっている無関係なユーザーにも拡散される可能性があります。状況がうまく嚙み合えば、まさに拡散が拡散を呼ぶ、いわゆるバズをねらうことが可能になるのです。
Twitter上のバズにより、最終的にテレビで取り上げられる、海外のユーザーにまで共有される、といったことも起こり得ます。このように、Twitterの拡散力は無限の可能性を秘めていると言えるわけです。
また、インフルエンサーのツイートによって得た口コミはUGCも獲得できるため、商品やサービスの信頼性や話題性も高められます。
このバズ・UGCが獲得できる状況は、デジタルネイティブである10代~20代に対する訴求で特に効果を発揮します。彼らは検索エンジンでのリサーチ以上に、SNS上で投稿されている損得抜きの口コミを参考にするからです。
このように拡散力ひとつ取っても、インフルエンサーマーケティングでTwitterを活用するメリットが大きいとわかるでしょう。
インフルエンサーマーケティングで結果を出すにはキャスティングが重要
インフルエンサーマーケティングには強力なメリットがありますが、状況によってはメリットがデメリットに変わる可能性もあります。
もっとも顕著な例がネット上の炎上です。特にTwitterの拡散力が悪い方向に働いてしまうと炎上する危険性が高まり、自社のブランドや商品のイメージに大きな傷がついてしまうこともあります。
インフルエンサーの発言は注目を集めやすいからこそ、人材の選定には慎重になる必要があります。
インフルエンサー選定のポイント
インフルエンサーを選定するときに重要なポイントは自社との総合的な相性です。
具体的な内容は以下のとおりです。
- 自社の商品・サービスのターゲットと、インフルエンサーのあつかうジャンルはマッチしているか
- インフルエンサーが投稿する内容と自社商品・サービスのイメージは合っているか
- 取引を行ううえで、自社とインフルエンサーの相性は良いか
- 自社がインフルエンサーマーケティングで達成したい目的と、インフルエンサーのフォロワーの属性がマッチしているか(見込み客として成長させられる属性か?)
- インフルエンサーの拡散力は自社が求める水準に達しているか
特に気を付けてほしいポイントとして、フォロワー数の多さでインフルエンサーを選ぶことです。自社の目的達成にマッチする属性のフォロワーがいなければ、どれだけ数が多くても意味がありません。
また、投稿に対してのフォロワーからの反応数や反応率、インフルエンサーとフォロワーの関係性、インフルエンサーが過去に受けた案件内容・その投稿内容と反応数などにも注意を払いましょう。
自社のマーケティング目的に合っていない人材を選んでしまうと、費用だけが無駄にかかって失敗に終わります。成功するためのインフルエンサー選定は、決してかんたんな作業ではないと自覚しておくことが大切です。
自社にピッタリ合うインフルエンサーを選定する方法
インフルエンサーの起用法には主に以下の3種類があります。
- 自社でインフルエンサーを探す
- インフルエンサー検索ツールを利用する
- インフルエンサーキャスティング会社を利用する
自社でインフルエンサーを探す方法がもっともむずかしく、キャスティング会社を利用する方法がもっともハードルの低い方法です。
自社が有するインフルエンサーマーケティングのノウハウ、リソースの有無、マーケティングで達成したい目的などから総合的に判断して選びましょう。
※上記3つの方法をくわしく知りたい人には下記の記事がおすすめです。
【Instagram向け】正しいインフルエンサーの選び方とキャスティング方法を徹底解説(インフルエンサーマーケティングガイド))
まとめ:便利なツール・サービスを活用してインフルエンサーの選定精度とスピードを向上させよう
インフルエンサーマーケティングが成功するかどうかは、どのようなインフルエンサーを起用するかで決まります。ただ、選定にはさまざまなポイントをチェックする必要があり、ノウハウや多くの時間がかかります。
このようにノウハウや膨大な時間が必要になる作業を便利に、かつ効率化できるのがインフルエンサー検索ツールとキャスティングサービスです。
REECHでは、インフルエンサー選定作業で発生する膨大な作業を効率化する「REECH DATABASE」と、インフルエンサー選定についてサポートする「REECH CASTING」というサービスを用意しています。
これらのサービスは、インフルエンサーのキャスティングに疲れた人やインフルエンサーを探すためのリソースを確保できない企業に選ばれています。
インフルエンサー選定でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。