インフルエンサーマーケティング事例

【成功事例&ポイント】Twitterでのインフルエンサーマーケティング

TwitterはほかのSNSとくらべて情報拡散能力が非常に高く、広範囲のユーザーにアプローチできます。

この情報拡散能力の高さとインフルエンサーの影響力を掛け合わせれば、多くの認知を獲得できるだけでなく、ふだん絶対にアプローチできない潜在層の認知を獲得することも可能です。

また、ユーザーの購買活動には欠かせないポジティブな口コミといったUGC(ユーザー生成コンテンツ)も獲得しやすくなります。

ただ、これまでインフルエンサーマーケティングに関わってこなかった人は、具体的な運用イメージを持てない人も多いのではないでしょうか。大きな成果が期待できても、具体的なイメージを持てなければ検討のしようがありませんよね。

そこで本記事では、Twitterでのインフルエンサーマーケティングのメリット・デメリットを踏まえつつ、自社で導入するときに参考にできる成功事例、成果を出すためのポイントを解説します。

Twitterの概要

Photo by Jeremy Bezanger on Unsplash

Twitterは、コミュニケーションツールとして非常に優れたSNSです。

最大140文字のテキスト、画像、動画などを投稿できる通常投稿のほか、ユーザー同士でメッセージのやり取りをするDM(ダイレクトメール)、他人の投稿にメッセージを送信できるリプライなどの機能があります。

さらに、Twitterの爆発的な拡散力の元となる、投稿を拡散してシェアできるリツイート・引用リツイートなどの機能もあります。

利用者は10~20代の若年層がもっとも多く、何か調べものをするときはGoogle検索ではなくTwitterをメインに使う人も少なくありません。コミュニケーション・リサーチの両面で利用されるため利用頻度が高く、投稿に対するリアクションも早めです。

企業がマーケティングツールとして利用するときは、拡散力の高さを利用した商品・サービスの認知度拡大、自社のブランディング、フォロワーとのコミュニケーションなどが主な目的になります。

Twitterでのインフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット

この項目では、Twitterでのインフルエンサーマーケティングのメリット・デメリットを解説します。

メリット・デメリットを確認し、自社のマーケティング施策に加えるべきかどうか、しっかり検討してみてください。

Twitterでのインフルエンサーマーケティングのメリット

Twitterでのインフルエンサーマーケティングのメリットは以下のとおりです。

  • リツイート・引用リツイートをうまく活用すれば、爆発的な拡散力が期待できる(自社だけでは絶対にアプローチできない潜在層への認知も獲得できる)
  • 個々のキャラクターが活きるSNSなので、さまざまなジャンルのインフルエンサーがいる(どのような商品ジャンルのプロモーションでも対応できる)
  • UGCを獲得しやすい
  • 自社のTwitterアカウントをしっかり設計・育成しておけば、商品・サービスの認知拡大だけでなく自社アカウントのフォロワー数も増やせる

またTwitterでは、リツイート・引用リツイート・ハッシュタグなどを利用した以下のようなキャンペーンを実施できます。

  • ハッシュタグキャンペーン
  • フォロー&リツイートキャンペーン
  • 引用リツイートキャンペーン
  • リツイートorいいねキャンペーン

効果は目的やターゲット層、用意する特典などによって異なりますが、インフルエンサーの協力があれば大きな成果を期待できるでしょう。キャンペーンの抽選方法についても、有料にはなりますが、抽選のための便利なツールが多数リリースされています。

ランクが高く、フォロワー数も万を超える人気者のインフルエンサーを1人起用してキャンペーンを拡散するもよし。

1人あたりの費用を安くおさえられるランクの低いインフルエンサーを複数人起用して、人海戦術でキャンペーンを盛り上げてもよし。

このように、さまざまな施策を試せるのがTwitterでのインフルエンサーマーケティングです。

Twitterでのインフルエンサーマーケティングのデメリット

Twitterでのインフルエンサーマーケティングのデメリットは以下のとおりです。

  • インフルエンサーの選定がむずかしい(商品・サービスとの親和性、フォロワーの数だけでなく質などをしっかり確認しないと、効果が出ない危険性がある)
  • PR表記を忘れるとステルスマーケティングとして炎上するリスクがある(自社も巻き添えになり、商品・サービス・自社のブランドイメージなどが失墜する可能性がある)
  • 起用するインフルエンサーによっては、ディレクションを受け入れてくれないケースがある(景勝法の規制に違反するような表現は罰則の対象になる。まちがった情報を発信しないようある程度管理する必要がある)

PR表記は、ハッシュタグで「#PR」と表示しておけば問題ありません。また、自社の社名をスポンサー表記としてハッシュタグで表示するのも良いでしょう。

※Twitterでのインフルエンサーマーケティングについては、下記の記事もおすすめです。

Twitterでのインフルエンサーマーケティングで成果を出すポイントとは?(インフルエンサーマーケティングガイド)

Twitterでのインフルエンサーマーケティング成功事例

Photo by Kenny Eliason on Unsplash

Twitterでのインフルエンサーマーケティングの事例にはさまざまなものがあります。

この項目では、以下の成功事例を紹介します。

  • 商品を使った感想を投稿してもらう事例
  • Twitterのリツイートキャンペーンを活用した事例
  • 漫画の中で自社商品をアピールしてもらう漫画家とのコラボレーション事例

料理研究家リュウジさん×鍋キューブ(味の素)

味の素の「鍋キューブ」の事例は、商品を実際に使ってもらい、その感想や成果物について投稿してもらうというインフルエンサーマーケティングのオーソドックスな例です。

鍋キューブは鍋の素を液体ではなくキューブ状の固体にした商品で、1つ入れるだけで簡単にお鍋ができあがります。

起用されたインフルエンサーは料理研究家の「リュウジ」さんです。Twitterのフォロワー数228.7万人、YouTube登録者数317万人(2022年8月時点)を誇る日本でも有数のトップインフルエンサーです。

鍋キューブを使った実際の料理の画像、商品を使ったときのリュウジさんの感想、実際の料理のレシピなどを投稿し、商品の認知拡大に成功しています。

成功のポイントとしては、リュウジさんのフォロワーに主婦が多いこと、Twitterには40代前後のユーザーも多いこと、などが挙げられます。実際、Twitterでは40代前後の主婦をターゲットとしたPRをよく見かけます。

常日頃から毎日の献立に悩んでいる主婦層の悩みを解決することで、多くの認知を獲得できた成功事例です。

料理研究家リュウジさん×鍋キューブ(味の素)(Twitter)

複数の旅系インフルエンサー×Booking.com Japan

オンライン旅行代理店「Booking.com Japan」の事例は、Twitterキャンペーンのリツイートキャンペーンをうまく活用することで、知名度や認知度を高めた例です。

施策内容は、Booking.comの公式アカウントで「夢旅館旅プロジェクト」キャンペーンを告知し、ユーザーに引用リツイートで応募してもらう形です。キャンペーンツイートを引用リツイートしてくれたユーザーの中から抽選で2名に10万円分の宿泊費をプレゼントします。

このキャンペーンは多くの旅系インフルエンサーにリツイートされたため、キャンペーンの内容とともにBooking.comの知名度も向上しました。

この事例のポイントとしては、やはり複数の旅系インフルエンサーがリツイートでキャンペーン内容をシェアしたことでしょう。インフルエンサーがリツイートすれば、当然インフルエンサーのフォロワーも反応してくれますし、ほかのユーザーの目に触れる機会も増えます。

旅に関心を持つ人たちが共有したい情報として拡散し、それがさらに拡散を呼び、Booking.comの名を一気に広めてくれた成功事例です。

旅系インフルエンサー×Booking.com Japan「#ブッキングドットコムで夢の旅館旅 プロジェクト始動!」 (Twitter)

旅系インフルエンサー×Booking.com Japan 引用リツイート例 (西園寺さん) (Twitter)

藤井おでこさん×株式会社フィリップス・ジャパン

電気シェーバーなどを販売する「株式会社フィリップス・ジャパン」の事例は、漫画というコンテンツを最大限に活用して商品のポイントや特徴を的確に伝えた例です。

起用されたインフルエンサーは、作品がアニメ化されたこともある人気漫画インフルエンサーの「藤井おでこ」さんです。Twitterのフォロワー数は13.1万人(2022年8月時点)います。

投稿された漫画は、フィリップスS7000シリーズの「初めてのひげ剃りでも優しく深剃りできる」という特徴をわかりやすく伝える内容です。原始時代にシェーバーを使ってひげ剃りをしたらどうなるか?というユニークなコンセプトで描かれているため、コミカルかつ広告臭のないPRコンテンツに仕上がっています。

この事例のポイントとしては、藤井さんの漫画家としての個性を前面に出しながらも、作品の要所でうまく商品のPRを行っている点でしょう。漫画で楽しみながら商品の特徴を理解でき、最終的に商品がしっかり印象に残るようにPRできている成功事例です。

藤井おでこさん×株式会社フィリップス・ジャパン (Twitter)

Twitterでのインフルエンサーマーケティングで成果を出すためのポイント

Photo by Alexander Shatov on Unsplash

Twitterでのインフルエンサーマーケティング成功のポイントは以下のとおりです。

  • インフルエンサーの選定は、専門ジャンル、フォロワーの質や数といったインフルエンサーの「特性」をしっかりチェックして慎重に行う
  • Twitterの拡散力を生かして、積極的にUGCの獲得をねらう
  • 自社商品の企画・開発段階から「SNSでシェアしたくなる」を意識する(名前の言いやすさ、パッケージの映えやすさなど、SNSマーケティングを前提とした商品開発が重要)
  • 投稿前にコンテンツをチェックする(炎上予防のほか、商品のロゴが映っていない、商品の写真が小さすぎるといったミスを防げる)
  • より多くの認知を獲得したいときは、複数人のインフルエンサーを起用して人海戦術でリツイートするのも効果的

複数人のインフルエンサーを起用した認知拡大については、「Booking.com Japan」さんのTwitterキャンペーンを利用した事例が参考になります。

また、Twitterキャンペーンには魅力的な特典を用意することが欠かせません。自社の目的・ターゲット層のニーズなどを考慮して、ユーザーの参加意欲を高められるような特典を用意しましょう。

おすすめは、質よりも量を優先することです。参加者としては、当たる確率の低いキャンペーンでは「どうせ当たらない」と参加する意欲を失うからです。

ただ、あまりにも質をおろそかにし過ぎると当選したときの喜びが薄くなり、結果的にユーザーの参加意欲を低下させます。量を優先しつつも、質もしっかり確保して程よいバランスを取りましょう。

※インフルエンサーの選定について、もっとくわしく知りたい人は下記の記事がおすすめです。

【Instagram向け】正しいインフルエンサーの選び方とキャスティング方法を徹底解説(インフルエンサーマーケティングガイド)

Twitterでのインフルエンサーマーケティングをスピーディーに展開し、ノウハウを蓄積したいならインフルエンサー検索ツールを使おう

Photo by Austin Distel on Unsplash

Twitterではさまざまなインフルエンサーが活躍しています。

自身のルックスや特技などを売りにしているタレントタイプや、自身が作成したコンテンツを提供するクリエイタータイプまで実に多種多様です。

そのため、Twitterを活用したインフルエンサーマーケティングは、どのようなジャンルの商材であっても対応できます。その効果は、商品やキャンペーンの認知拡大、自社のブランディングなどで特に大きな成果をもたらしてくれるでしょう。

ただ、先述のとおり、インフルエンサーマーケティングで成果を出せるか否かはインフルエンサーの選定にかかっています。インフルエンサーの選定には候補のピックアップ、投稿内容のチェック、コンタクトを取るなどさまざまな工程があります。

これらの工程をひとつのツールだけでこなせるのが「REECH DATABASE」です。

このツールは、インフルエンサーの選定で必要になる膨大な作業を極限まで効率化できます。

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