インフルエンサーマーケティング事例

【成功事例&ポイント】TikTokでのインフルエンサーマーケティング

TikTokは、今もっとも注目を集めている動画プラットフォームです。再生時間が15秒と短く、スマートフォンの縦画面をフルに使った迫力ある映像を楽しめるため、特に若年層に人気があります。

企業の集客ツールとして非常に魅力的なTikTokですが、ほかのSNSと同様、アカウントを育てるにはそれなりの時間と労力がかかります。そこでおすすめなのが、TikTok上で影響力を持つインフルエンサーを起用したマーケティングです。

本記事では、TikTokを活用したインフルエンサーマーケティングのメリット・デメリットから自社の運用時に参考にしたい成功事例、成果を出すためのポイントなどについて解説します。

TikTokの概要

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先述のとおり、TikTokの再生時間は15秒です。これは、YouTubeを代表とする一般的な動画プラットフォームの平均視聴時間の5分前後とくらべると、より際立つ短さです。

再生時間が短いという特徴は、テンポよく多くの動画を視聴したいという若年層のニーズに応えられます。そのため、TikTokのユーザーの大半は10~20代です。

総務省の調査でも、令和2年の時点で10代の利用率が57.7%ともっとも多く、次いで20代の利用率が28.6%になっています。

令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 12ページ参照(総務省)

このことからも、TikTokは若年層に特化した動画プラットフォームであると言えますね。

TikTokでのインフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット

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TikTokには、TikTokならではのメリットとデメリットがあります。

TikTokでのインフルエンサーマーケティングを自社のマーケティング施策に加えるなら、メリット・デメリットを把握しておくことはとても大切です。

TikTokでのインフルエンサーマーケティングのメリット

TikTokでインフルエンサーマーケティングを行うメリットは以下のとおりです。

  • 若年層向けの商品・サービスの訴求に強い(TikTokのメインユーザー層である10~20代は、特にインフルエンサーから影響を受けやすい)
  • 拡散力が高く、動画がシェアされやすい(レコメンド機能がそなわっているため、フォロワー以外にも動画が表示されやすい設計になっている)
  • 短い動画をテンポよく見せられる(15秒程度なので気軽に見られる)
  • スマートフォンの縦長画面をめいっぱい使ったダイナミックな動画を配信できる

TikTokは、アパレル・コスメ・ファーストフードといったメインの顧客層が10~20代の業界で多く利用されています。今や、これらの業界ではTikTokを使った動画の配信やユーザーとのコミュニケーションは必須と言えます。

TikTokでのインフルエンサーマーケティングのデメリット

TikTokでインフルエンサーマーケティングを行うデメリットは以下のとおりです。

  • 自社のターゲット層が30代以上、あつかう商材がBtoC以外、といった企業のプロモーションには合わない可能性が高い
  • 拡散力に優れるため、炎上するリスクも高くなる
  • 動画を勝手に使われる可能性がある

TikTokには動画保存機能があり、これを悪用して、自社に関連する動画を別のプラットフォームで勝手に使われるという危険性があります。もし、炎上を引き起こすような状況になれば、起用したインフルエンサー、自社の商品・サービス、自社のブランドイメージなどに大きなダメージを負う可能性があります。

TikTokでのインフルエンサーマーケティング成功事例

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TikTokの成功事例は、やはり若年層をターゲットとした事例が多くなります。

また、若年層に支持されているインフルエンサーを起用しつつ、ユーザーが参加したくなるようなキャンペーンを積極的に展開している事例が多いです。

ちなみに、主にTikTokで活躍しているインフルエンサーのことをTikTokerと呼びます。

渡辺直美さん×キレイモ

キレイモは、女性専用の全身脱毛サロンを運営する会社です。TikTokでのマーケティングのために、芸人として活躍する「渡辺直美」さんをインフルエンサーとして起用しました。

本来、企業がTikTokアカウントを使って集客する場合、見込み客として多くのフォロワーを獲得する必要があります。しかし、商品やサービス、企業の認知度が低い場合、TikTokアカウントを使って集客できるようになるまでに多くの時間と労力が必要です。

そこでキレイモは、芸人としてすでに著名であった渡辺さんをインフルエンサーとして起用し、多くの消費者に脱毛サービスや自社の存在をアピールしました。その結果、渡辺さんが出演した広告はいいね!が26,000件以上つき、コメントが200以上つくという大きな成果を出せたのです。

このことは大きな話題となり、キレイモのサービスやブランドイメージが大きく向上しました。

この成功事例のポイントとしては、渡辺さんが若者から絶大な支持を得ている芸能人であったことが挙げられるでしょう。

一般的に、脱毛サロンのメインターゲットは20~30代と言われています。渡辺さんを広告に起用したことで、特に20代のターゲットに大きく訴求できたと考えられます。

自社のターゲット層とインフルエンサーの支持層が見事にマッチした成功事例です。

複数のTikToker×UQモバイル

UQモバイルは大手通信会社KDDIのサブブランドです。UQモバイルは、自社のTikTokアカウントを使ってユーザー参加型のキャンペーンを行いました。

その内容は、UQモバイルのテレビCMで使っていた『UFO』の楽曲に合わせたダンスの動画を、「#UQ三姉妹チャレンジ」のハッシュタグをつけて投稿するものです。優秀作品として選ばれた動画は、UQモバイルの公式サイトや公式SNSで発表されています。

『UFO』の楽曲はテレビCMでもひんぱんに流れていたため、多くの消費者になじみがありました。そのため、このTikTokでのキャンペーンにも多くのユーザーが参加しています。

また、複数のTikTokerによるハッシュタグチャレンジ(企業の公式SNSでハッシュタグをビジネス目的で利用すること)も、このキャンペーンの成功に大きく貢献しています。

TikTokでのインフルエンサーマーケティングにおいて、ハッシュタグチャレンジとインフルエンサーのタイアップは非常に有効な手法です。ユーザーに響く良質なUGC(ユーザー生成コンテンツ)を創り出せるため、欠かせない施策になっています。

CYBER JAPAN DANCERS×ウルトラジャパン

ウルトラジャパンは、2018年9月に開催された音楽フェスティバルで、フェス開催前から開催当日までTikTokをフル活用して成功しています。

まず、フェスに参加するダンスグループ「CYBER JAPAN DANCERS」をインフルエンサーとして起用し、プロモーション動画をTikTokに投稿しました。

また、ユーザーに対してダンス動画の投稿をうながすキャンペーンも行っています。内容は、ウルトラジャパンの公式楽曲を使ったダンス動画を投稿し、それが運営の目に留まればフェスのチケットやイベントTシャツがもらえるというものです。

これらの動画を投稿するときは、「#ultratiktok」のハッシュタグを使ったハッシュタグチャレンジも行われています。

さらに、フェス当日も会場内にTikTokで動画を撮影するための場所を設置するなど、TikTokというプラットフォームを最大限に活用した成功事例です。

TikTokでのインフルエンサーマーケティングで成果を出すためのポイント

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TikTokでのインフルエンサーマーケティングで成果を出すためには、以下のポイントをおさえることが重要です。

  • 自社の商品やサービス、ターゲット層にマッチしたインフルエンサーを起用する
  • TikTokで人気のあるインフルエンサーを起用する(ほかのプラットフォームで人気があっても、TikTokで人気がなければ意味がない)
  • 可能であれば、複数のインフルエンサーを起用してより多くのユーザーにリーチする
  • ハッシュタグチャレンジなどのユーザー参加型コンテンツを積極的に用意する
  • 商品の購入をうながすコンテンツを投稿しない

TikTokはユーザー参加型のプラットフォームなので、ユーザーが参加したくなるようなキャンペーンやハッシュタグチャレンジなどの投稿は非常に有効です。インフルエンサーに依頼してユーザーと積極的にコミュニケーションを取ってもらい、多くの見込み客を育てていきましょう。

ただ一方で、商品の購入を直接うながすような投稿は避けるのが無難です。

TikTokは、ユーザーが動画をシェアしてコミュニケーションを楽しむためのプラットフォームなので、そこに売り込み色の強い投稿をしてしまうと強く嫌われる危険性があります。

たとえインフルエンサーの投稿であっても、売り込み色の強い投稿はファンに嫌われる可能性が高まるので注意しましょう。

※自社にマッチするインフルエンサーの起用についてくわしく知りたい人は、下記の記事がおすすめです。

【Instagram向け】正しいインフルエンサーの選び方とキャスティング方法を徹底解説(インフルエンサーマーケティングガイド)

TikTokで活躍するインフルエンサーに仕事を依頼するならインフルエンサー検索ツールを使おう

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10~20代向けの商材をあつかう企業にとって、TikTokは欠かせないプラットフォームになっています。商品・サービス、自社店舗の認知度を拡大させたいときなど、TikTokの活用は必須です。

また、先述のとおり、自社のTikTokアカウントが育っていなくてもインフルエンサーを起用すれば効果的なプロモーションを行うことが可能です。プロモーションのほか、自社のTikTokアカウントのフォロワー獲得にも大きく貢献してくれるでしょう。

ただ、どうやってインフルエンサーを探すかが問題になりますよね。そこでおすすめしたいのが「REECH DATABASE」です。

REECH DATABASEは、膨大な時間がかかるTiktokerの検索・リストアップ・管理などの作業を簡単かつ短時間でこなすためのツールです。Tiktokerとコンタクトを取るときにも使えるツールなので、インフルエンサーの起用から管理までワンストップで行えます。もちろん、複数のTikTokerと同時にメッセージのやり取りもできます。

「自社のマーケティングにインフルエンサーを起用したいが、探す方法がわからない」

「インフルエンサーの起用にかかるリソースを軽くしたい」

「複数のTiktokerと同時に交渉したい」

などの要望や悩みを持っている人は、ぜひお気軽にお問い合わせください。