現代のSNSは、飲食業界にとってグルメサイトや情報誌に代わる新たな集客チャネルとして必須になりつつあります。そのため、多くの企業や飲食店が自社のSNSアカウントを運用していますが、思うように成果を出せずに悩んでいるケースは多いです。
そこでおすすめしたいのが、グルメ系インフルエンサーを起用したグルメインフルエンサーマーケティングです。
グルメインフルエンサーマーケティングを自社のマーケティングに取り入れれば、以下のような効果が期待できます。
- メニューや店舗、ブランドなどの認知度を効率よく向上させられる
- 見込み客の来店をうながせるポジティブな口コミを数多く獲得できる
- インフルエンサー監修のコラボ料理を自社メニューに追加できる
本記事では、グルメ系インフルエンサーの基礎知識、料理系インフルエンサーや食品業界でのインフルエンサーとのちがいを踏まえ、グルメインフルエンサーマーケティングのメリット・デメリットについて紹介していきます。
目次
グルメ系インフルエンサーとは
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グルメ系インフルエンサーとは、グルメ情報を専門に発信しているインフルエンサーのことです。世間で話題になっている料理やお店について、InstagramやYouTube、TikTokなどのSNSを使って発信しています。
グルメ系インフルエンサーには、焼肉専門やスイーツ専門といった料理のジャンルをしぼって発信する人、流行のレストランやカフェの料理について発信する人など、さまざまなタイプがいます。
グルメインフルエンサーマーケティングと視覚的訴求力の高いSNSとの相性は抜群
グルメ系インフルエンサーが活躍するSNSの代表的なものとして、Instagram・YouTube・TikTokなどがあります。これらのSNS媒体は視覚的な訴求に優れているため、料理というジャンルとの相性も抜群です。
また、スマートフォンやSNSの普及が進んだこともあり、グルメ系インフルエンサーが飲食業界に与える影響力も年々、大きくなっています。
これまでのお店選びは、食べログといったグルメレビューサイトを参考にするのが主流でした。しかし、現在では「インスタで話題になっていたから行ってみよう」「フォローしているグルメ系YouTuberが紹介していたからこのカフェに行ってみよう」といったSNSの情報を重視してお店を選ぶケースが増えています。
特にSNSで情報収集する若者世代(10~20代)は顕著です。
グルメ系インフルエンサーの種類と料理系・食品業界でのインフルエンサーとのちがい
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グルメ系インフルエンサーは、おおむね3種類に分かれます。もともと食のプロとして活躍していた人もいれば、他分野のプロとして活躍していた人、趣味が高じてインフルエンサーになった人など、実にさまざまです。
この項目では、グルメ系インフルエンサーと料理系・食品業界でのインフルエンサーとのちがいもあわせて解説していきます。
グルメ系インフルエンサーは主に3種類に分かれる
グルメ系インフルエンサーは以下の3種類に分かれます。
- SNSで美食・グルメについて発信している元一般人のインフルエンサー
- 食の専門家(有名な美食家・プロの料理人など)
- グルメな著名人(グルメなシンガーソングライター、俳優など)
上記のほか、大食いを売りにしているグルメ系インフルエンサーや、ローカルなお店に限定して紹介するグルメ系インフルエンサーなど、さらに細分化されています。
料理系インフルエンサーマーケティング、食品業界でのインフルエンサーマーケティングのちがい
グルメインフルエンサーマーケティングとよく似た手法に、料理系インフルエンサーマーケティングと食品業界でのインフルエンサーマーケティングがあります。
グルメ系と料理系はジャンルや守備範囲が重複することが多いです。どちらも関心のあるレストランやカフェを訪れて料理のレビューをしたり、自分で作った料理の画像やレシピをSNSに投稿したりします。
ほとんどちがいがないと考えられますが、あえてちがいを挙げるならグルメ系はお店で提供される料理のレビューが多めで、料理系は自作料理の投稿がメインになりやすいことです。もちろん、レビュー専門のグルメ系インフルエンサーや自作料理の投稿が専門の料理系インフルエンサーもいます。
対して、食品業界のインフルエンサーマーケティングは先の両者との明確なちがいがあります。それは、食品業界のインフルエンサーマーケティングのインフルエンサーは、必ずしも料理が専門ではないことです。
わかりやすい例は、プロ野球選手やプロサッカー選手がプロテインのプロモーションを行う例でしょう。また、ダイエットや筋トレ、ヨガなどを発信しているインスタグラマーが、ダイエットの助けになる高たんぱく大豆スナックをPRする例もわかりやすいですね。
グルメインフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット
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グルメインフルエンサーマーケティングは飲食業界で必須の施策になりつつあります。ただ、導入後、効率よく成果を出していくためにはメリット・デメリットをしっかり把握しておくことが大切です。
この項目で、くわしく解説します。
グルメインフルエンサーマーケティングのメリット
グルメインフルエンサーマーケティングの手法のひとつに、インフルエンサーとのコラボ料理や新メニューの開発があります。
インフルエンサーとコラボ料理やメニューを開発するメリットは以下のとおりです。
- インフルエンサーの知名度・ブランドイメージを利用できる(有名インフルエンサー○○さん監修の新メニュー!のようなイメージ)
- インフルエンサーが抱えるフォロワーの来店が期待できる
- 料理に精通する専門家としての視点、フォロワーのニーズを把握できるインフルエンサーとしての視点から、新メニュー開発で有益なアドバイスがもらえる
- 新メニュー・コラボ料理開発の協力者として、積極的に拡散してくれる
- 既存メニューへの貴重なフィードバックがもらえる
コラボ料理以外で考えられるメリットは以下のとおりです。
- 従来のプロモーションとくらべて、低コストで高い集客効果が期待できる(自店舗独自の集客チャネルを用意できる)
- 画像や動画で視覚的に自店舗の内装や料理をアピールできる
- 都市部では都市部に強いインフルエンサーを、地方の店ではローカルに活躍するインフルエンサーを起用できる
- 若者世代(特に10~20代)への集客効果が強い
- Instagram、YouTube、TikTokなど、グルメ系と相性のよいSNS媒体が多い
グルメインフルエンサーマーケティングの大きなメリットは、やはり低コストで実施できることです。もちろん、起用するインフルエンサーのランクにもよりますが、グルメ情報誌やグルメサイトに掲載してもらう場合とはちがい、かなり費用をおさえられるでしょう。
グルメサイトや情報誌のように登録料もかかりませんし、投稿した内容も削除しなければネット上に残すことができ、ずっと集客に役立ってくれます。
グルメインフルエンサーマーケティングのデメリット
グルメインフルエンサーマーケティングのデメリットは以下のとおりです。
- インフルエンサーのキャスティングをまちがえると効果は期待できない(自店舗のジャンルやメニューと親和性が高いインフルエンサーをさがし、精査する必要がある)
- ステルスマーケティングと誤解されて炎上するリスクがある(PR投稿、プロモーションを含むことをしっかり明示しないと大きなダメージを負う可能性がある)
- 自店舗のSNSアカウントも育成する必要がある(自店舗のアカウントに「ダサい」などのマイナスイメージを持たれると、ユーザーの来店意欲や関心を低下させてしまう)
ほかのインフルエンサーマーケティングと同様に、インフルエンサーのキャスティングをまちがえると自店舗のターゲットに効率よく情報を届けられません。そのため、インフルエンサーのフォロワー属性、過去の投稿内容とそのクオリティなどをしっかり確認する必要があります。
※インフルエンサーの起用について、くわしく知りたい人は下記の記事がおすすめです。
【Instagram向け】正しいインフルエンサーの選び方とキャスティング方法を徹底解説(インフルエンサーマーケティングガイド)
まとめ:グルメインフルエンサーをさがすならインフルエンサー検索ツールがおすすめ
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グルメインフルエンサーと一口に言っても、実にさまざまなタイプに分かれています。
そのため、インフルエンサーを起用するときは、「大食い系なのか普通なのか」「どのようなジャンルの料理を紹介しているのか」「どのようなニーズを持つフォロワーがいるのか」などをしっかりと確認してください。
このような内容を効率よく調査するときは、インフルエンサー検索ツールがおすすめです。
弊社が提供する「REECH DATABASE」であれば、インフルエンサーのフォロワー数、平均EGR、平均コメント、PR率などを一目で確認できます。また、フォロワーの男女比、専門としているジャンルなどもすべてひとつの画面で確認可能です。
さらに、過去のPR投稿も検索できるので、「これまでどのようなPRを行ってきたか?」や「どのようなコンテンツを使ってPRしてくれるのか?」などもすぐに調べられます。
「インフルエンサーマーケティングで集客したいが、何から手をつければいいのかわからない」
「インフルエンサーを起用する上で必要なデータを一目で確認できるツールが欲しい」
「インフルエンサーとかんたんにコンタクトが取れるツールをさがしている」
上記のようなニーズや悩みを持っている人は、ぜひお気軽にお問い合わせください。